「アラブ和平案」に前向き

イスラエルのオルメルト首相は11日の閣議で、アラブ諸国が2002年に採択した和平案「ベイルート宣言」を中東和平交渉の「土台」とすることに前向きな姿勢を示した。パレスチナ難民のイスラエルへの帰還を制限することが条件で、今月末のアラブ連盟首脳会合での宣言の文言修正を促した。

首相は「アラブ和平案を真剣に受け止める用意がある。（サウジアラビアの首都）リヤドで開かれるアラブ諸国の首脳会合で和平案の前向きな部分が強調され、和平を進められる環境が整うことを期待している」と発言した。


夜空焦がす勇壮籠たいまつ／東大寺二月堂のお水取り
奈良・東大寺二月堂の伝統行事「お水取り」（修二会）で１２日、ひときわ大きな籠たいまつが登場し、勇壮に夜空を焦がした。籠たいまつは長さ約８メートル、重さ約６０キロ。練行衆と呼ばれる修行僧の道明かりとして、１日から１４日まで毎日たかれるたいまつの中で最大。

午後７時半ごろ、籠たいまつが二月堂の長い階段をゆっくり運ばれて舞台へ。舞台で打ち振られ、たくさんの火の粉が詰め掛けた参拝客の上に舞い落ちると、大歓声が上がった。

お水取りは大仏が開眼した７５２年から途切れることなく続く伝統行事で、今年で１２５６回目。