ボストン・マラソンに宇宙から参加へ

米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の女性宇宙飛行士スニータ・ウィリアムズさん（４１）が、４月１６日に行われる第１１１回ボストン・マラソンに国際宇宙ステーションから参加する。

米マサチューセッツ州出身のウィリアムズさんは２００６年１月、ヒューストン・マラソンで女性参加者の上位１００位以内に入り、ボストン・マラソン出場権を獲得。ランニングマシーンに乗って宇宙から参加することになった。マラソン中、国際宇宙ステーションは地球を最低２周する。

ＮＡＳＡのスポークスマンによると、２００６年１２月から同宇宙ステーションで生活しているウィリアムズさんは、振動を防止する緩衝装置やジャイロスコープを搭載したランニングマシーンを使い、数カ月間のトレーニングを積んでいる。


北朝鮮産アサリを輸入、中国人船長を再逮捕
今月８日に山口・下関港に入港し、国際船舶・港湾保安法違反の疑いで逮捕されていた中国人船長が３１日、輸入禁止となっている北朝鮮産のアサリを下関港に運んでいたとして、下関海上保安署に外為法違反の疑いで再逮捕された。経済制裁後、北朝鮮絡みの外為法違反での逮捕は初めて。

再逮捕されたのは、中国船籍の貨物船「ＨＡＩ　ＸＩＮＧ３（ハイシン３）」の中国人船長・劉明国容疑者（５８）。劉容疑者は韓国の港に立ち寄ったにもかかわらず、日本に入港する際に報告が義務づけられている事前通報にその記載をしなかったとして、国際船舶・港湾保安法違反の疑いで今月１０日に逮捕されていた。

その後の下関海上保安署の調べで、先月の上旬と下旬に北朝鮮・海州に立ち寄り、アサリやシジミ計１００トンを下関港に運んでいたことがわかり、３１日に外為法違反の疑いで再逮捕された。 　　　

中越地震で母子死亡の県道開通

新潟県中越地震で母子２人の命をのみ込んだ同県長岡市妙見町の土砂崩れ現場で２４日、県道の開通式が行われ、埋もれた車内から１人だけ救出された皆川優太ちゃん（５）の祖父、敏雄さん（７１）（新潟県魚沼市）も姿を見せた。

敏雄さんはこの日朝、長女貴子さん（当時３９歳）と孫真優ちゃん（当時３歳）が眠る仏壇に「開通」を報告した。

２人が亡くなって２年５か月。「何であの時、あそこを通ったんだ」と毎日のように問い続けた。


地価上昇、不動産ファンドけん引
市場を通じて投資家から集めた資金を不動産で運用する不動産投資信託など不動産ファンドは、積極的な投資で都市の地価上昇のけん引役となった。ただ、不動産価格の上昇などで、今後の成長性には陰りも見え始めている。

国内の不動産投信（Ｊ―ＲＥＩＴ）は２００１年９月に東京証券取引所への上場が始まり、現在４１銘柄ある。 　　　

堀江前社長、初の証言

ニッポン放送株のインサイダー取引事件で、証券取引法違反罪に問われた村上ファンドの前代表村上世彰被告（４７）らの公判が２０日、東京地裁（高麗邦彦裁判長）で開かれ、ライブドア（ＬＤ）の前社長堀江貴文被告（３４）＝同法違反罪で１審懲役２年６月、控訴＝を証人尋問した。

堀江被告はまずライブドアの状況について「宮内さん（＝亮治被告）が陰の実力者で、わたしは表の顔」と証言した。


新ＣＭは「きまじめさ」前面
民主党は１９日、４月の統一地方選や夏の参院選向けの新しいテレビＣＭを発表した。

今回のテーマは「生活格差」。同党参院議員の喜納昌吉氏のヒット曲「花」が流れる中、通勤風景や介護現場を映し「痛みを押し付ける政治は、いますぐ変えなければなりません」とアピール。最後に小沢一郎代表が登場し「いまこそ生活維新を」と訴え、格差是正に取り組む「きまじめさ」を前面に打ち出している。２１日から全国で放映する。 　　　

総務省、個人情報流出でＫＤＤＩに勧告

総務省は9日、ＫＤＤＩが1月に個人情報約22万4000件を漏洩（ろうえい）したことに関し、個人情報保護法に基づいて同社に個人データの安全管理を図るように勧告したと発表した。委託先に対する監督の徹底など再発防止策の提出を4月9日までに求める。

ａｕ携帯電話を解約した顧客の個人情報を記録したＭＯディスクをＫＤＤＩの委託先社員が紛失していた。ＫＤＤＩは2006年6月にもインターネット接続サービスの顧客情報約400万件が流出したことが判明している。


医療事故にも調査委
厚生労働省は９日午前、新設を検討している医療版の事故調査委員会の素案を公表した。医療ミスなどによる死亡事例の速やかな原因究明と再発防止を目的にしている。

政府は２０１０年度からの制度開始を目指しており、来年の通常国会にも関連法案を提出する方針だ。

調査委員会は行政機関と位置付けられ、医師や法律家ら専門家で構成する。遺体を解剖したり、病院にカルテなどの証拠類を提出させたりする権限を持ち、半年から１年程度で事故原因を分析した調査報告書をとりまとめる予定だ。 　　　

個人保有分で利益か

パチンコ情報提供会社「梁山泊」元幹部らによる相場操縦事件で、元幹部豊臣春国容疑者（５６）らは情報通信会社「ビーマップ」の株価をつり上げる過程で、事実上個人で保有していた株を、梁山泊グループの出版社「ビタミン愛」（大阪市）が高く買う前提で売却、利益を上げたとみられることが７日、大阪府警捜査４課の調べなどで分かった。

調べや関係者の話などによると、豊臣容疑者は０４年夏ごろからビーマップ株を保有。０５年初めごろから取引を活発化させた。


北「肥料３０万トン」要請
   北朝鮮が７日、韓国に対し肥料の支援を正式に要請した。北朝鮮の朝鮮（チョソン）赤十字会・張在彦（チャン・ジェオン）委員長は、大韓赤十字社（韓赤）の韓完相（ハン・ワンサン）総裁あてに送った電話通知文で「肥料３０万トンの提供と、肥料の種類別の数量を知らせてほしい」と伝えた。

  コメ４０万トン・肥料３０万トンの支援については、２日平壌（ピョンヤン）で終わった南北（韓国・北朝鮮）閣僚級会談で、南北間にすでに合意ができている。